星空と人間。

親愛なるあなたへ

満点の星空を見たことがあるでしょうか?

普通は星ってあまり見ることができません。

マイナス何等級っていうすごく明るい星は見えるけど、空を埋め尽くすほどの星空は見えない。

満点の星空ってすごいですよ。

よく「降るような」って言いますけど、言葉通りです。

北海道の片田舎にいたことがあって、寒い日の良く晴れた夜に空を見上げるとそれはそれは美しい光景が。

もっとすごかったのは、ニューカレドニアという南太平洋に浮かぶ島へ行ったとき、その星空には息を飲みました。

日本では見えない南十字星も。

海のど真ん中にポツンとあるから空気が澄んでいるのでしょうね。

星空に圧倒されて他のことはどうでもよくなってしまうほど。

こんなに素晴らしい景色がそこにある。

地球のすぐ上にある。

それなのに大都会ではすべてが覆い隠されている。

存在しないのではない。

ただ見えないだけである。

どうして見えないのか。

人工光が強いのと空気が汚れているからです。

すると思わず考えてしまいます。

美しいものが見えないのは人間自身が勝手に見えなくしているだけではないか。

見えなくてもそこには素晴らしい景色が確実に存在する。

よく分からない話かもしれませんけど、なんだかそれだけで救われる。

そういうことをたまに考えてしまうのです。

by You