親愛なるあなたへ
今度、携帯業界を離れ、事業と並行して別の仕事をすることになりました。
2年ぶりくらいに履歴書を書いたのですが、私の文字は生まれつき抽象性に優れているため読む人を困惑させるという、不思議な一面を持っているのである。
そこで、ぶれないように白紙の履歴書に鉛筆で補助線を引くのですが、これが残っていてはマズいのでしっかりと消します。
ところが、自分では消したつもりでもちょっと残っていることがある。
これを面接官の人が見ると「あ、線引いたな」と分かるわけです。
じゃあ、線を完璧に消したら面接官の人が分からないかというと、文字具合から判断して引いたことは分かるのです。
どちらにしても分かってはいるけど、最後の「ツメ」が甘いと人の気持ちは揺らぐものである。
男の浮気もそうなのでしょう。
女性から見ると当然浮気は嫌でしょうけど、「浮気するなら完璧に分からないようにしてほしい」という、男には理解しがたい考え方が存在するのである。
もちろん男の人にもそう思う人はいるかもしれませんが・・・
私は本当のことを言うのが好きなのでついつい本当のことを言ったり書いたりしてしまいますが、「嘘も方便」ということで、人生には相手のために完璧に真っ白にして見せてあげることも必要なのかもしれません。
まあ私も組織の都合上、商品があっても「売り切れです」と言わなければならなかったこともありますし、本体の故障だろうと思ってもアップデートして「しばらく様子を見てください」と流したこともありますし、意外にその辺は適当で柔らかい人間なのである。
by You