安静病。

親愛なるあなたへ

人間の脳波には色んなものがあります。

普段私たちが活動しているときは「ベータ波」。

落ち着いたときに出るのは「アルファ波」。

医学で言う交換神経、副交感神経みたいなものでそれぞれの役割があります。

それ以外に「シータ波」「デルタ波」というのがあって、熟睡状態など精神的に非常に安定しているときに出るものもあります。

ベータ波が悪いものか、というとそうではなくて、緊張やストレスもある程度必要なのである。

今はストレス社会ですから無理に作り出す必要はないのですけれど、たとえば鬱病パニック障害、その他精神系で悩みを抱えてるときはこのバランスが崩れているのが原因でもあります。

たいがいストレスが起因のベータ波過剰で起こるものなのですが、じゃあ安静にしようと一日中家に引きこもっていたりすると、今度はアルファ波過剰でだんだん悪くなっていく。

「落ち着いているのに、おかしい」とさらに混乱してしまうわけです。

ですからある程度休んだら、今度はまたベータ波とアルファ波のバランスをとっていく。

「安静病」という不定愁訴が確実に存在するのである。

もちろん私の経験上薬を飲むことも大切ですし、苦しいなら無理に太陽浴びたり外に出たりせず引きこもっているのが一番いいのですが、いい意味で再び負荷をちょっとかけるといいのかもしれません。

負荷といっても、起きたらまず水で顔洗うとか、そんなことです。

好きなことだけして楽しく生きてる、たとえばこの筆者のような性格ではすべてがアルファ波のような気がしますけど、そうではなく「楽しい」「興奮」というのはベータ波優位の状態です。

自由きままの失業パラダイスの中、今までの疲れを癒しに一日中寝てみようと一週間ほど続けてみたのですがだんだん体調がおかしくなってきて「ああ、そういうことか」と。

何事もバランスである。

by You