天才の生き様。

親愛なるあなたへ

私は、藤本弘さんという人はすごい人なのだなぁと思うのですね。

藤子・F・不二雄」というペンネームで活動されていた人は。

ふとしたキッカケから昔のドラえもん映画シリーズに熱中。

「魔界大冒険」「鉄人兵団」「日本誕生」など名作中の名作と言われるものが、35歳の中年すらも興奮と感動で涙を誘う。

とても30年以上前に作られた作品とは思えません。

子供向けに作られた作品とは思えません。

非常によくできたストーリーとキャラクター、そしてひねりのある未来道具。

天才。

天才だと思う。

ベレー帽とパイプがトレードマークのその笑顔にはいつまでも少年らしさが。

アニメの巨匠「ウォルト・ディズニー」をどことなく彷彿とさせる。

ところが、藤本さんも例外なく波乱万丈の人生を歩んでこられたようなのですね。

壮絶ないじめに遭い、結核にかかり、今やドラえもんを知らない人はいないくらいの国民的存在になったのですけれども最初は全く流行らなかったのだそう。

その中でも「どうやったらマンガでみんなが楽しめるか」ただそのことだけを考えてきたんじゃないかな、思うのです。

そして最期は自宅でペンを握りしめたまま亡くなられた。

天才の生き方ってこういうことなのか。

天才天才ってみんな騒ぐけど、天才って「天才に値する苦難とそれを乗り越える意志を持つと決めた人にだけ天が与える才能」なのではないか。

これやったまま死ぬぞ、みんなのためになれたならいつでも死ぬぞと腹をくくった人が天才なのではないか。

天才としてではなく、一人の人間の生き方として見習いたいなぁと、心からそう思った今日この頃なのです。

by You