副産物。

親愛なるあなたへ

何かしら価値を生もうと思うなら、その副産物を考えなければいけません。

世の中に「完璧に良いこと」というのはないのですね。

所詮人間の作る物ですから。

だからそれは一方から見たら「悪」かもしれない。

「光」が当たると一方に「影」ができるのは三次元の摂理と言えましょう。

でも信念があるなら副産物の存在を認識するだけで、大切なのは「それを超えていくこと」だと思うのです。

接点が見つかるなら対応する。

でも見つけられなくても気にしない。

極端な話、反対の影響を受ける人をいちいち気にかけることはない、ということになります。

戦争やテロで自らの正しさを主張して人を殺すのはおかしいと思うけれども、石を投げれば「波紋」が広がるものなのです。

その波紋を恐れる必要はない。

究極の「命」を例に出しましたけれども、その命でさえ、たとえば私は製薬会社で「臨床開発」という仕事をしていたこともあるのですが、薬を作るには「人の命」がかかることもあります。

簡単な話、薬は有効性があるから国に承認される。

有効性は効いた人と効かなかった人との「差」。

つまり「差」を作らないといけないのです。

「効かない人も集める」ということですね。

それ以上は何ともいえないのですが、データ操作している、効かない薬で儲けるというわけではないのですけれども、色んな複雑な内部事情がある中で「差」を集めてくる、ということ。

いいとか悪いではなく、これが現実。

その薬が世に出れば多くの人が助かるという現実。

それからでしょうか私のグレーゾーンが広がったのは。

この記事を読むと白黒はっきりしている内容が多いので意外かもしれませんけれども。

世の中の人は色んなことでいいとか悪いとかで揉めてますが、そういう世界を見てきた私への相談に対する答えは一言だけで「別にいいんじゃない」。

グレーゾーンを広く持って、副産物を認めるだけの信念をまずは持つ、ということですね。

by You