針の穴を通るラクダ。

親愛なるあなたへ

豊かさに関し新約聖書にこんな言葉があるのだそうですね。

「富める者が神の国に入るのは、ラクダが針の穴を通るより難しい」

貧しき者は幸いであるという一説から文字通り解釈し、お金持ちは天国へ行けない、ということになるのですが「そんなわけないだろ」と筆者は思うわけです。

天国って「幸せな人がいる場所」という、ただそれだけのことです。

私の話は簡単なのです。

色んな幸せはあると思いますけれども、私は幸せなお金持ちはおそらく世の中で一番幸せな人の一人だと思うのです。

もちろん今お金がない私も自由を手に入れ「あっちへ飛んできそう」なくらい幸せなのですが、経済的な自由が手に入るとさらに幸せになるだろうなぁと思います。

なぜ聖書にそんな言葉があるのか。

それは、始めから終わりまで豊かだと「幸せに気づく能力が育たない」からなのですね。

「幸せに気づく能力」は筋肉みたいなものですから、いつもトレーニングしてないとだんだん衰えてしまいます。

人間は怠惰な生き物で考え方も常に楽な方、楽な方へ流れてしまう。

だから「貧しき者は幸いである」と。

いつも幸せに気づく能力を鍛える機会が与えられている。

「貧しいから幸せなのではない」

そういう機会が与えられている、ということ。

貧しくても愚痴泣き言悪口文句を言ってればそれは天国へ行けないでしょう?

お金持ちを妬んでいたら天国へ行けないでしょう?

だって天国は「幸せな人がいる場所」だから。

つまりもう一つ、「お金持ちだから天国へ行けないのではない」。

始めから終わりまで豊かだと幸せに気づける能力が育たないから、その環境では「針の穴を通るより難しい」。

でもお金持ちで本当に幸せなら、ラクダが針の穴を通る奇跡が起こる、ということですね。

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