親愛なるあなたへ
アメリカ西海岸の山脈地帯に「セコイア」と言う巨大な木が生えているそうです。
世界有数の巨木で、世界一の高さを誇る木もこの種類だとか。
その樹齢は数千年にもなるという。
「自然界での成功」にあたるこの木にその特色を見ることができます。
最初は小さなタネから始まりますから、周りの環境、つまり肥沃な土であったり雨であったり、完全な依存状態から始まります。
意外に気づきにくいのですが、全ての木は「自分自身」で立っています。
寄りかかって伸びていく木はない。
これを「自立」といいますね。
深く深く根をはる。
では自立だけでいいのかというと、もし一人で立っていたならどんなに深い根でも倒れてしまうときがあるかもしれない。
セコイアの巨木は、その根の深さはもちろんですが、お互いの根が複雑に絡まって事実上すべての木が一つのような形になって立っているのです。
これは何千年でも倒れない。
とはいっても、自分自身はきちんと一人で立っている。
これが最終的な「自立的相互依存」という状態なのでしょう。
「自立的相互依存」は何回か記事で紹介していますが、「依存」との区別が非常につきにくい。
私たち大人が真の意味で自立できているかどうかも怪しいのですから。
そのときは「セコイアの木」を思い浮かべると違いが明確になると思うんですね。
by You