思春期こそ予防注射を打つ。

親愛なるあなたへ

思春期の予防注射。

それは「うそ」である。

うそをついてはいけないと大人は教える。

筆者は生徒さんに「うそも方便だからついていいんだよ」と教えている。

「大人の世界はうそだらけだからね」と言う(笑)

子供がうそをつくのを嫌がったりショックを受ける親御さんがいらっしゃいますが、それは子供さんが成長した証です。

自立に近づいた証です。

ですから是非安心なさってください。

嫌だという親御さん、今のあなたは本当に日常生活で100%うそをついていませんか?

うそはダメだと教えている子供に対して100%隠し事やうそはありませんか?

そんなことはないはずですね。

大人の世界と同じで子供の世界にも子供の気持ちや事情があります。

ということは、それを素直に子供さんに伝えてみてはいかがでしょう。

そうすると子供さんは伸び伸びすると思います。

もちろんそれでうそをつかれることがあるかもしれません。

でもそれは大したうそではない。

「親子は何でも隠さず理解し合うものだ」というのが悲劇の始まりです。

社会主義みたいなもので理想像を思わせますがどこかに無理が出てくるでしょう。

そして、そういう「うそ」の予防注射をしておくと大事なところでうそをつかなくなるように思います。

私はうそをついていいと生徒さんに教えますが、自分は生徒さんに結構オープンに接しています。

そのあたりのバランスではないでしょうか。

うそをついていいと教えるけれども、自分はギリギリのところまでうそをつかない。

基本は本心で生きる。

オープンで生きる。

でも世間体上、あるいは人間関係の都合上うそをつくこともある。

隠し事もある。

そういったバランス感覚みたいなものを背中で教えていく、と。

子供さんがうそをつくことで失敗することもあるでしょう。

そういった経験をさせながら、ここまではうそをついていいけれども、ここから先はうそはいけないんだな、というバランス感覚を学んでいく。

そういう姿勢を見せるのは、基本自分がオープンでなければいけません。

うそを教えられる大人は基本オープンです。

自分に正直です。

それでこそうその重要性を伝えられる。

by You