首相にお疲れさま。

親愛なるあなたへ

コロナ関連においても安倍首相一人が悪いような扱いになり、「末期の様相」だなんだと騒いでいますけれども、コロナそのものの危機をしなやかに乗り切れているかどうかはいったん置いておき、危機を背負うその重責というものに耐えうる精神力を評価してくれる人はいないものでしょうか。

その重責を背負うという存在がいればこそ、1億2千万の人間がパニックにならずに済むという人間の心理構造に気づいている人がどれだけいるでしょう。

やり場のない怒りを向けるのは簡単だが、日本の首相を選んだのは他でもない我々です。

直接選べるわけではないけれども、我々の一票が国会議員を選出し、その中で選ばれるわけですからその全責任は結局我々である。

私はとりわけ自民党支持者でも安倍首相に個人的な肩入れをする気持ちがあるわけでもありませんが、人間的に、常識的に考えて選挙の投票率が半分もいかない回もある中でただ非難の応酬はどこまで子供じみているのか、それは一人の成熟した大人として考えてみるのであればすぐ分かることでありましょう。

もちろん政界に「もっとしっかりしてくれよ」と言いたくなるときも、なきにしもあらずではありますが、大分前にご紹介した「首相たちの夏休み」という首相はじめ政界の重鎮たる面々がまるで「休日のお父さん」のような心からの笑顔を、この重責に耐えきったその暁には再びとり戻す日がくるのを心から祈ってやみません。

一国の首相に、本当にお疲れ様ですと。

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