親愛なるあなたへ
サービスというのは常に進化するものだなと、つくづく感じます。
旧国民宿舎の仕様のまま営業をされているホテルに泊まってみたのですが、これぞ昭和!これぞ国民宿舎!という作り。
部屋の中にトイレはないのですが、なぜか洗面台がむき出しの状態であってしかもそこの床が「畳」という。
この洗面台、蛇口をひねると大した勢いではないのですが、設計上なのか分かりませんけれども故郷の川を求めるサケのように勢いよく水が遡上してくるのです。
水受け部分がすごい広いにもかからず遡上してくるこの謎現象。
床びちゃびちゃになるやん!そして畳やん!
、と思わずつっこみを入れたくなるのですが、それと同時にああ、そういえばこの前新しくできたレストランに入ってみたけど、洗面台すごく狭いのに、勢いよく水流しても少しも床濡れなかったし手も洗いやすかったな、と思うと、個人的にあのようなレトロ感は旅好きとして大変ご満悦であるわけですが、「機能面」を考えると、一洗面台という部分だけをとっても時代とともにサービスも進化しているな、と認識する今日この頃。
世の中は色んな複雑な人間模様を醸し出してはいますけれど、基本的に時代が新しくなるとともに「もっと人のことを考えよう」という流れになっているのをこういうちょっとしたところで感じるとすごく元気が出るんですね。
by You