ビジネスの密度。

親愛なるあなたへ

歯医者さんに通うようになって「せっかくなら自分に合ってる歯医者さんがいいなぁ」と近頃色々調べておりました。

するとなんと、今の住所に住んで10年目になるのですが、家から一番近い歯医者さんがすっごくいいと判明。

なぜこれまで気づかなかったのでしょう・・

これまでにかかった歯医者さんの中で最も丁寧で、こんなに丁寧にしてくれるのか、くらいにビックリ。

普通は治療(健診)してちょっと説明して終わり、なのですが、初回はカウンセリングや治療方針などだけで30分ほど(しかもすごくきれいな個室に案内されて)、そして次の健診でもさらに30分と、診療報酬にはならないのにも関わらずものすごく時間をとってくださる。

どこかのエステサロンに来たような、患者さん目線に立ってくれて、治療室も目の前にキレイな大きい4Kテレビで自然が写されたり、落ち着く音楽が流れたり、そして各専門のスタッフの先生が非常に手際よく入れかわり立ちかわり、丁寧に優しく対応してくださいます。

治療に関しても、今までは虫歯・歯周ポケットの確認とレントゲンだけだったのですが、ここではそれ以外に口内の写真や、歯周病菌の顕微鏡確認など、はじめて聞くようなメニューが。

何よりも院内の「気」がいい!

開院時間は普通の歯科医院と比べて同じか、少し少ないくらい。

でも患者さんの入れかわりの流れを見るとものすごく「流行っている」のがわかりますね。

そこで思ったのですが、歯医者さんをビジネスに置き換えてしまうのは申し訳ないのですけれども、ビジネスの勝敗はやはり「ビジネス密度」で決まりだなと。

今までかかってきた歯医者さんは、どちらかというと開院時間が長いところが多かったのですが、そうするとどうしても先生やスタッフさんへの負担が大きくなるのは致し方ないことであると思います。

もちろん先生やスタッフさんの人数を増やせばいいのだと思いますけれども、開院時間が長いのは忙しい我々社会人にとって便利なことは間違いありませんが、そこには「時間当たりの売り上げ」を強く気にしているところが多いように思います。

そうすると人件費を抑えることになるから先生やスタッフさんへの負担が大きくなる。

もちろん単価を考えるのはビジネスの上で至極真っ当なことでありますが、「先生やスタッフさんの負担の矛先」が「回転数」にのみ向けれられ、そのためサービスの質が下がってしまう、という現象が起きやすいように思います。(もちろん色んな歯医者さんがあります)

なので、「患者さんに寄りそう」というコンセプトをまさに体現、有言実行していらっしゃる今回伺った歯医者さんの方が、開院時間は短いけれども、その分サービスを集中して「密度」を高められるので、結果的にお客さんが来るようになると感じたのですね。(先ほどの逆で、開院時間が短くても悪い歯医者さんもいっぱいあると思いますけれども・・)

これは自分の仕事についても同じことが言えると、すごく快適なサービスを受けたにも関わらず、まさに帯を締められたような、そんな不思議な気持ちになったのであります。

by You