ローカル線の魅力。

親愛なるあなたへ

電車好きには「ローカル線」がこれが完全にワビサビの世界で、好きな人にとってはたまらなく好き、という。

鉄道マニアまでは行けませんが電車で一人旅をするのが好きな性分、秘境駅、そしてディーゼルカー1両2両で運行本数が限定されたローカルエリアにはグッと惹きつけられます。

今回の旅でお世話になりました京都丹後鉄道。

元伊勢参詣で利用した途中駅「大江山口内宮」。

山中にある無人駅であることもさることながら、横に道路は走っていますが車はあまり通らず、雪に覆われた完全な孤立感があり、帰りの電車を待っていると暗くなり始めた空からさらに雪が降ってきて辺りは自然の静寂に包まれるという、美しさの極地の一つとも言える光景です。

本数は一時間に一本以上あり、通勤通学の足としてみなさん利用されている機動力の高さから「完全な秘境駅」ではないのですが、その魅力を十分に兼ね備えています。

「都市部」の要素と「秘境駅」の要素を両方兼ね備えているというなかなかない高付加価値な駅だと、そんな見方も鉄道好きにはできるかもしれません。

雪が積もり、電車が走る「線路」の部分だけが見えていて下は全く見えない。

真っ白な足跡一つない雪原の中を二本のレールだけがスーっと伸びている美しさはもはや言葉にはできませんね。

その上を雪を巻き上げながら走る。

電気に頼らないディーゼルの電車が一両で力強く走る。

この美しさはどこからくるのでしょう。

雪国の人の強さのようなものを感じられるような気がします。

ローカル線の魅力。

それはきっとその地域とそこに住む人々の生命力の強さそのもののような気がするのですね。

by You