守備範囲。

親愛なるあなたへ

自らの「守備範囲」を守ることは精神衛生上とても大切ですね。

それは天命と言い換えても同じだと思います。

守備範囲を守ると楽しめますが、守備範囲を超えると歪んだ競争心が出てくる。

高校生の新課程で「熱化学の分野が大学の考え方に」と書きましたいつぞやの話。

エンタルピーやエントロピー、ギブスの自由エネルギーなどという難しい単語が登場することに焦る自由人(いや、これ誰も言わないけど高校の化学の先生方全員焦っていると思うのですよ・・・)

根本を知っておこうと全く勉強しなかった大学の物理化学の内容を復習(?)し、概要がつかめたところで数学的により踏み込もうとしたときの、この心のモヤモヤにハッとしました。

個人的に不思議と学歴に劣等感がないのはこれまでに何度か触れさせていただいたのですが、そこでのこの歪んだ競争心に対して神さまからお知らせが。

おそらく学歴に劣等感を持つのは、この心のモヤモヤのまま突き進んでしまうのでしょう。

幸いにして受験戦争のどこかで無意識的に「楽しい方を選ぶ」路線に変えたことが学歴に劣等感がない理由の一つだと思われるのですが、この守備範囲、楽しく生きるためには必須条件でありますね。

社会の多くが比べ合い、いわゆるマウンティングの取り合いに走るのは守備範囲を無視してしまう、という現実があるのは間違いありません。

もう一度自分の守備範囲を、ですね。

その守備範囲に優劣はなく、ただ「平面に広がった空間」のどこに立っているかということで、階段状の立体物ではないと知るだけでもその第一歩になるのではと思います。

by You