親愛なるあなたへ
豪雪地帯を行く。
冬の北陸を訪れたのは恐らく大学受験のとき以来。
クリスマス豪雪から融雪は進み、交通に支障がない状態ではありましたがところどころにその爪痕が見られます。
すごいですね。
背丈ほどもある雪の団塊があちらこちらに。
雪かきという、雪と縁遠い都心部では考えられない大変な作業を北陸の人びとはただ淡々と進めていく。
金沢に住む親戚によれば「雪かきにはその人が出る」と言います。
北陸では雪が降るとその人の性格が分かるらしい。
豪雪地帯の精神は譲り合いと助け合い。
それが無言の雪の中で。
自分のところだけでなく、皆が道を通れるようにきちんと周辺も作業する人びとの姿が。
片や自分の区画だけきっちりと作業する人も。
この地域で必須の雪かきについて、その苦労を知らぬ小生が書くことに抵抗感を感じますけれども、雪と自然と人間の一体性からなる表情なのかなと。
それが如実になって現れる。
雪かきではありませんが無言の中で行われる「雪道の譲り合い」を実際に体感しました。
雪国の人びとの協力に見たまさに大和魂。
そして、その中でも異なる人間の本質。
人間を雪という自然へ反映させたその情景に、非常に想うものがありました。
by You
