親愛なるあなたへ
今日、僕は会社を辞めました。
正式な退職は就業規則上まだ先ですが、僕の心の中では今日が退職日です。
昨晩は、会社に言おうかどうか、本当に迷っていました。
でも、今朝出社していつものフロアに入った瞬間に、心が固まりました。
朝一に上司のところへ行って、「すみません、少しよろしいですか。会社を辞めます。」と伝えました。
不思議なものです。
「辞めます」の言葉が、躊躇することなくポーンと出ました。
今朝、会社のフロアに入るまで悩んでいたのが、嘘のようです。
その言葉を伝えた後、心がフッと軽くなりました。
上司は、ビックリして引きとめようと色々と話をするのですが、僕の心は全く動かないのです。
今までに、こんな経験はありませんでした。
会社を辞めることが一大イベントのように感じますが、僕の心は、すでに次へ移っていました。
午後半休をとって、ハローワークへ行き、独立のための相談窓口へ足を運び、引越しのために不動産屋をまわり、最後に、最近お知り合いになった大先輩とお茶をしました。
大先輩は、人間として誠に深く、凄まじいほどに先見の明がある方です。
その方から、エネルギーと人生のエッセンスをいただきました。
帰りの足取りは軽やかです。
生まれ変わったような気分です。
家に着くと、映画「グリーンマイル」を見ました。
以前、友人から勧められていた映画でしたが、見る機会を作りませんでした。
グリーンマイルは、「生と死」について描かれた名作です。
映画を見終わったときに、自分が人生でなすべきことが、ぱぁっと見えました。
「人は、生かされている」「天命を知る」ということを実感した瞬間です。
僕の成し遂げたい夢は間違っていないと、確信しました。
今日起こった一連の流れは、ほとんどが計画していなかったものでした。
世の中では、大切な「気づき」が訪れるときには、必ず一連の流れができます。
それぞれの物事が単発で終わるときには、まだその人が「気づく」準備ができていないということです。
準備ができたときに、それぞれの物事が、一つの流れ・うねりとなってその人を包みます。
転職する、独立するとは、自分の天命を知ることなのです。
by You