親愛なるあなたへ
人間関係は、お互いがお互いを影響し合います。
一方だけが影響を与え続ける、ということはありません。
良いところも悪いところも、双方が影響を受けます。
自分が「良い」と判断したことは徹底的に真似し、「悪い」と判断したことは相手にアドバイスすることです。
相手が、もしその生き方を「良し」とするのであれば、そういう生き方もあるのだな、と捉えることです。
相手が「良い」と思っていることをあなたが「悪い」と思うことは、決していけないことではありません。
物事は全て相対です。
二人の人間がお互いの価値観をぶつけ合って、そこに新たな活性面を生み出しているのです。
これが、お互いを高め合うということです。
相手を受け入れようと、相手の言いなりになってしまってはいけません。
角が立たないようにと、「まぁまぁ」で済ませてしまうことが往々にしてあるのです。
良好な人間関係を築くためのヒューマンスキルと、角が立たないようにするだけの「まぁまぁ」は、全く別物です。
意見のぶつけ合いは、成長です。
お互いを高め合う人間関係が、成長につながっていきます。
友達、恋人、家族、全てに当てはまります。
相手との仲を気にしすぎて、自分のレベルを下げてまで相手に合わせてはいけません。
相手に、自分のレベルまで下げるよう要求してもいけません。
「お、こいつ成長したな」と感じたら、自分も相手に必死でくらいついていくことです。
もし、相手が「なんだこいつ、偉そうに」という反応をしたら、縁を切りましょう。
関係を断つのを恐れて相手の低いレベルに合わせると、自分の成長はそこでストップしてしまいます。
自分と相手、双方に悪影響を及ぼしてしまうのです。
本当の信頼があれば、一度関係を断っても、相手が気づいて、二人の成長関係が必ず復活するので、心配無用です。
お互いがお互いを刺激し続けると、人間は、どこまでも成長することができます。
成長に、終わりはないのです。
「成長しきった!」という感覚を得るのが、人生の目標ではありません。
「あ、オレ、今成長してる!」というエクスタシーを楽しむのが人生です。
常に現在進行形なのです。
現在進行形の人の周りには、必ず、現在進行形の人が集まってきます。
相手も、お互いに高め合いたいからです。
常に「今」に集中すると、成長していく自分を、正面から捉えることができます。
今の自分を正面から捉えると、人生には無駄な経験が一つもないことに気づくことができるのです。
by You