親愛なるあなたへ
怒られると自分を成長させることができるので、人間は本来怒られたい生き物です。
怒られるといい気がしないのは、怒り方が間違っています。
子供は、ただ否定されるのがイヤで、怒られるのを嫌います。
でも、大人になって社会に出ると、怒られることはありがたいことだと分かるようになります。
トップになるほど、このことを強く意識します。
職場の店長に「独立して一番辛いことは何ですか」と聞いたら、「怒られなくなることやな」とおっしゃっていました。
怒られることがありがたいと分かっても、いざ怒られるとイヤな気分になることがあります。
それは、怒られる側が「この人には怒られたくないな」と感じているからです。
言っていることは正しいけれど、なんかイヤなのです。
すると、言うことを聞こうという気が失せてしまいます。
怒るので大切なことは、怒られたい人になることです。
それは、「相手のために」という気持ちを忘れないことです。
「相手のために」という気持ちに、エゴが少しでも入ってしまうと、相手はそれを即座に感じとります。
怒られる側というのは、とても敏感です。
ウサ晴らしや嫉妬、自分の感情のコントロールのためだけに怒る人には、ついていきたくなくなります。
相手のことを思って本気で怒れる人は、本来は怒ることが嫌いな人です。
相手の言い分や、相手の気持ちが良く分かるからです。
でも、そういう人に怒られると、怒られる側はその本気度を感じとって、ハッと受け入れるのです。
究極、言っていることが間違っていても、ハッとします。
そして、感情的に怒られても、ハッとするのです。
自分の感情をコントロールするためにガーっと怒るのと、感情的に怒ることは、全く違います。
感情的に怒るのは、「相手に伝えたい」というプラスの熱だからです。
そういう熱を受け取ると、怒られる側はショゲますが、嬉しいのです。
もっともっとこの人に怒られたい、という気持ちになります。
僕は、この人にだったら怒られたいな、という大人を目指しています。
怒られたい大人を、目指そう。
by You