芯がブレない人とは、地球ゴマの生き方をしている人だ。

親愛なるあなたへ

科学おもちゃの中に「地球ゴマ」というものがあります。

枠で組まれた型の中に円盤が高速で回転しているカタチをしています。

このコマは、軸の方向を色々と変えることができます。

普通のコマは、中心軸を斜めにしようとすると倒れてしまいます。

でも、地球ゴマは軸の棒を斜めにすると、斜めの角度を保ったままコマ全体が円錐を描くような動きをします。

ジャイロ効果という物理学的性質によるものです。

普通のコマは全くブレずにその場で回転しているので安定していて、円錐運動をしている地球ゴマはユラユラしているのでいつ倒れてもおかしくないように見えます。

でも、ツツいてみると、普通のコマはすぐに倒れてしまいますが、地球ゴマは角度を変えるだけでそのまま円錐運動を続けるのです。

普通のコマも地球ゴマも中心軸のたった一点で地面と接しています。

コマの安定を支えているのは中心にある軸の棒だ、と見るわけです。

でも、実際は違います。

地球ゴマが倒れないのは、中で高速に回転している円盤があるからです。

ユラユラ、クルクルして危なっかしくても、倒れないのは、地面とは接していない円盤が重要な役割を担っているからです。

人間も同じです。

あの人は芯がシッカリしている、と言われる人は、一見軸が安定したコマを思い浮かべてしまいます。

でも、本当に自分の軸を持っている人は、周りから見たらクルクルしています。

将来何をやりたいのかよくわからない、とも言われます。

でも、何かやりそう、というオーラが出ているのです。

周りから見たらあっちへぶつかりこっちへぶつかりしているように見えますが、本人の中では、ものすごい速さで回っている円盤が存在しているので、倒れないのです。

自分軸を持っている人とは、「この一点で支えているよ」とアピールせずに、誰にも見えない自分の内に根っことなるエネルギーを秘めている人なのです。

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