親愛なるあなたへ
普通なら怒りそうなところをどうしてそうなのかと考えることが大切です。
感性はとても大切なものですが、理性を野放しにして感情的になることほどみっともないことはありません。
一呼吸おいてからどうしてそうなのかを考えると、余裕が生まれます。
余裕があるから考えるのではありません。
一呼吸置いて考えるから、余裕が生まれるのです。
余裕があるのにブチ切れている人はいません。
先日、勤め先のホテルの人員センターから電話がかかってきました。
先方は用件を言った後すぐに電話を切ってしまいました。
本当は失礼です。
社員同士の対応であってもそれは必ず外部との接点で出てきますから、改善しなくてはいけません。
でも、人員センターでは何百人もの都合に合わせた流動的なシフトを広いホテルのありとあらゆる部署に時間内に割り振らなければならなので、社員が電話を切るのをいちいち待っていられないのです。
僕は事務職をしていたので、その気持ちが分かります。
本当は失礼だと分かっていても、相手の事情を汲む余裕も必要です。
相手の事情を汲むことができる人には知性があります。
知性のある人は様々なステージに立ったことがある人です。
いろんな経験をしてきているから、経験していない世界でも「きっと相手はこうだろうな」という気遣いができるのです。
怒りたくなったら、自分のためにも、相手の事情を汲もう。
by You