親愛なるあなたへ
人間関係で大切なのは距離感です。
「親しい人、大好きな人となら近くて構わないだろう」ではないのです。
どんなに親密でも近すぎると、淀みが生まれます。
近すぎると見えなくなるときもあるのです。
本を読むときには、目と本の適切な距離があります。
それより遠くても近くても、ボヤけて見にくくなってしまうのです。
僕はどんなに大好きな人でも距離感に気をつけています。
でも、決して冷たくするのではありません。
ベッタリすぎるくらい一緒にいるときもあります。
相手のことをもっとよく知りたいから、適切な位置を選ぶのです。
僕が付き合う人は、距離感を分かってくれる人ばかりです。
大阪にも親友がいますが、離れたところに住んでいます。
「この距離感が、ちょうどいいよね」と言ってくれます。
今度、ホテルの仕事一本に絞るために飲食店を辞めますが、師匠から心が離れたわけではありません。
ホテルで出会った師匠も退職されますが、離れ離れになるのではありません。
僕が経験した離婚も、相手との距離感です。
距離感を見定めること、それが相手の魂ともっと近くつながるための一番大切な要素なのです。
by You