リーダーの役割は、未来のリーダーをその気にさせることだ。

親愛なるあなたへ

リーダーの役割は、命令したり管理したりすることではないという記事を書きました。

「言うことを聞け」というのはリーダーの仕事ではないのです。

リーダーの役割は、みんなのやる気を上げることです。

「その気」にさせるのが、リーダーの役割なのです。

ですから、リーダーがいなくなった瞬間に潰れてしまう組織は、リーダーが頭打ちになっています。

優れた組織は、リーダーが知らず知らずの内に引退しています。

いつの間にか新しいリーダーになっているのです。

でも、みんなが気がつきません。

それは、リーダーが次のリーダーをしっかり育ててきたということです。

リーダーがリーダーを育てたがらないのは、自分を越えられてしまうのではないかという恐怖心があるからです。

自分よりも仕事ができたり、指導力があったり、みんなの尊敬を集めたりするのが怖いのです。

相手が年下だったり自分よりも経験が浅かったりしたら、なおさらです。

でも、それにこだわっていてはリーダーとしての最も大切な仕事をすることができません。

リーダーの一番大切な仕事は、次のリーダーを生み出すことです。

リーダーは、新しいリーダーにいつでも越えてもらっていいのです。

オレを越えた、と思った瞬間に、今度はその人を育てていく喜びが生まれます。

部下としてリーダーについていくのと、リーダーをその気にさせるために自分の守備位置を見つけるのは全然違います。

相手がリーダーシップを発揮してもらうために自分はどの位置にいればいいのかをこちらも学ぶことができるからです。

リーダーは、自分を越えるリーダーを育てることで成長します。

僕は「あの人がリーダーだ」と思われるリーダーではなくて、脇にいるけど新しいリーダーが自分の周りで次々誕生する存在に、なります。

by You