愛の祈りは、全ての魂に届く。

親愛なるあなたへ

親友の結婚式に仙台へ行ってきました。

身内以外の結婚式に出るのは初めてでした。

親友だからそこまで気を使わないはずなのに、ものすごく緊張しました。

彼が新婦様に先だってバージンロードを歩いているとき、自分のことのように緊張しました。

僕は始まってすぐに涙がボロボロくると思っていました。

でも全然出てこなかったので、不思議でした。

そのくらい緊張していたのが、分かります。

彼と僕は、一体だったのですね。

挙式の後半、彼と新婦様がみんなの方を振り返って、美しい讃美歌が流れました。

そこで急に涙があふれてきました。

結婚式ってまぶしいな、と思いました。

披露宴で新婦様が両親への手紙を読むとき、彼はマイクを向けながらずっと彼女を気遣っていました。

本当に、カッコよかった。

彼の眼差しは、愛の眼差しでした。

今回の旅は、様々な縁にも恵まれました。

結婚式の後、大学時代のなじみに5年ぶりに会ってきましたが、彼の住んでいるマンションがたまたま泊まったホテルの真裏にありました。

夕方6時半に会って、明け方3時まで語り合いました。

話を聞くと、海外へ行く直前でした。

その時期にこうして出会えたのは、運命ですね。

彼に運気が向いてきているのを感じたのが、嬉しかった。

そして何より絆を感じたのが、今日が3月11日だということです。

場所が仙台だったということです。

一年前の今日、多くの魂が還っていきました。

仙台空港では、たくさんのイベントをやっていました。

完全に復活しているので、とても信じられません。

でも、イベントで当時の様子や応援メッセージから、想いが僕にも届きました。

展望デッキから海の方を眺めて、点々と立った木立をずっと感じていました。

空港内をゆっくり歩くと、時間も空間も越えて、たくさんのものが僕の中に入ってきました。

飛行機で離陸すると、翼の間から下の様子が少し見えました。

残りわずかな窓側の席を取れたのが、奇跡です。

離陸のときたまたま陸地側だったのが、奇跡です。

晴れていて空から下が見えたのが、奇跡です。

一瞬しか見えなかったけれど、それは未来に向かってすぐに歩き始めなさいという神様からのメッセージですね。

離陸直後、「ただ今午後2時46分です。従業員一同、心よりご冥福をお祈り申し上げます」という機内アナウンスがありました。

僕は一分間静かに目を閉じました。

僕が今回の旅で感じたのは、愛です。

愛を感じるところには、あらゆる絆が集まってきます。

結婚、古いなじみ、そして僕に関わる全ての魂の愛に、感謝します。

p.s.
帰りの機内で流れたANAのブランドビデオが、心に響きました。

この時期にこの場所でこれを見て感動するのは、必然ですね。

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