親愛なるあなたへ
日本って、面白い国なんです。
海外で働いたわけじゃないからエラそうなことは言えないんですけど、ホントに面白いんです。
日本の中にいても、外から観察するとホントに面白い。
僕もメーカーに勤めてましたから、そっち側の人間だったこともあるんですよ。
だから自由な今と両方の気持ちが分かるんです。
サラリーマンの人間関係って、特殊なんです。
いいとか悪いって話じゃないんですよ。
個人的な興味です(笑)
それは、仲がいいのか悪いのか分からないという話です。
組織の中にいると特殊な人間関係ができ上がる。
個人事業をやってる人や職人さんから見ると、サラリーマンは仲がいいのか悪いのか分からないっていうコラムを読んだことがあります。
なるほどな〜、よく分かる(笑)
表面的には仲良くしているけど最終的には「関係ないよ」ってなる。
もちろん全員が全員そうじゃないと思うんですよ。
志を同じくした人もいると思うんです。
でも、中にいると分かりにくい。
今の日本はそういう人が大多数だから違和感ないけど、冷静になるとすっごく特殊な社会なんです。
ホント、いいか悪いかって話をしてるんじゃないんです。
人間関係の距離感もあるしね。
何でこういう話をするかというと、会社で苦しんでる人がたくさんいるのです。
未成年の自殺も多いんですけど、社会に出てからの自殺もたくさんある。
それは、自分のいる世界が全てだと思ってしまうんです。
会社どころか、自分の所属する課が全てだと刷り込まれる。
すると、そこに反するものは全て社会悪だとなってしまいます。
それに反する人間は生きてる価値がないとね。
社会って、広いものですよ。
とてつもなく広いんです。
だから大丈夫ですよ。
いつでも会社を辞める気でいればいいんです。
辞めても必ずやってけますから。
逆説的なんですけど、社内の人間関係が上手くいかないときは「いつでも辞めるわ」って決めると、とたんに距離感が分かったりするんですよ(笑)
労働形態の一つに「派遣」というのがあります。
以前、「派遣の品格」というドラマで社会現象になりましたよね。
派遣切りとかもあるし、すごい不安定だとは思うんです。
派遣は定時上がりで愛社精神がないとか、コミュニケーションが不足しているとか色々言われますけど、あれは一つの素晴らしい生き方なんです。
縛られないって、素晴らしいですよ。
縛られないと、本当に心地いい人間関係が見えてきます。
仲がいいのか悪いのかが曖昧だと、心地いい感覚を忘れてしまうんですね。
定年を迎えると社内の人間関係はほとんど切れるそうなんです。
それで、社内でたくさんの人と関係を持ってきた人ほどそれが幻想だったって分かった瞬間に家に閉じこもってしまう。
だから、心地いい人間関係も大切ですよ。
どうするかというと、外部に知り合いを作るんです。
会社とは縁もゆかりもない人と友達になる。
すると世界がグッと広がります。
人間的に成熟するとか魂を磨くとか、そんなエラそうな話ではありません。
すごくラクになるんです。
視野が広がるって立派に聞こえますけど、要はラクになるってことです。
外は開けてますから、ラクな世界に飛び出していきましょう!
by You