お金持ちは何故寄付をするのか?

親愛なるあなたへ

お金持ちは寄付をします。

もちろん普通の人も寄付をします。

ところが、慈善事業はお金持ちの寄付のおかげで成り立っているといっても過言ではない。

寄付する額のケタが違うのですよ。

ところで、お金持ちは何故寄付をするのでしょう?

世の中は寄付に関する勘違いが結構多いのです。

節税対策だ世間へのアピールだ色々言いますけど、本当はそうではない。

もちろんそういう面もあるとは思います。

でも一番の理由は違う。

お金持ちは慈愛の精神で寄付をします。

この慈愛の精神とは何か、ということですね。

慈愛の精神とは、一言で言うと「共同体感覚」です。

「みんな仲間だよ」ということ。

お金持ちになったら幸せになれるのではない。

お金がないともちろん困りますけど、莫大なお金を持ったら必ず幸せになれるわけではない。

人間が幸せになる方法はたった一つです。

それは、共同体感覚を得ること。

自分がそこに存在する意義を明らかにすること、そしてそこに存在してよいのだと確認することです。

もっと簡単に言うと、人は誰かの役に立ちたい。

もし役立たない人間だと分かると、いくらお金があっても生きる気力をなくしてしまう。

不思議な話でしょう?

お金持ちは共同体感覚を得るために寄付をする。

誰かの役に立ちたい、その一心で寄付をするのですよ。

つまりは自らが幸せになるために寄付をする。

そういうことなのです。

前にも書きました。

「善意とは欲である」

なんだ結局自分のために寄付をするのかというと、そうではありません。

共同体感覚というのがミソでして。

以前にも書いた「自立的相互依存」と同じです。

人は自分自身のことを考えている。

まずは自分のことを大切にする。

でも助け合う仲間がいる。

お互いに寄りかかるのではなくて、自分で立つことで他に困っている人がいたらそのために尽くす。

自分が全体の一部であることを確認するのです。

それが人間が生まれてくる目的でもある。

寄付というお金の一つの流れについて考えてみても、人間の心や人生について色々分かってしまうで、お金や経済とは本当に面白いものだと、そう思います。

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