カチンの原理。

親愛なるあなたへ

時間を置くといいものってありますよね。

お漬物とかお酒とか。

ウイスキーも何十年ものって。

お酒だと思えば乗り切れるものの、よく腐らないなぁと。

100%アルコールなら分かるけどせいぜい数十パーセントでしょう?

残りは水なんだから腐りそうな気がする。

細菌やらその他色んなものがアルコールを上手くかわして水だけに住んでるんじゃないか。

ちなみに一番殺菌力が強いのは100%じゃなくて70%のアルコール。

実験のときはエタノールっていうのを使ってたんです。

70%エタノールを「7エタ」とかって全く役に立たない業界用語を自慢気に話すと、周りの人からは「この人は科学を知ってる!」って気持ち悪がられるのですよ。

科学出身のドン引きあるあるっていうのがあって、そのうちベスト10にはランクインして欲しいと希望している。

あー、もう科学嫌い。

勉強嫌い。

で、今日の話はそれじゃないんです。

なんでも時間かけたらいいよって昔の人は言うんですよね。

短い時間でできたって言ったらそんな付け焼刃みたいなものがって。

お酒はね、じっくり寝かせれば寝かせるほど味わい深くなってくる。

漬物もそうかもしれない。

ところが、時間かけてもできないこともあるんですよ。

逆に時間ばっかりかかって一向に進まないときもある。

その一つが「考え方」なのです。

考え方って、いくら時間をかけても分からないものは分かりません。

もちろん時間をかけてだんだん分かるものもあります。

そうなのですけど、分かるときは「カチン」って分かります。

まさに「カチン」です。

音さえ聞こえてきそう。

徐々に分かっているようなものも、分かるときは一瞬なのです。

ああそうなのかって。

だからだんだんお湯の温度があったまってってそれが沸騰したらカチンって変わるのです。

もし考え方を変えたかったら、この「カチン」を覚えておくといいですよ。

いきなり考え方を変えるのは99%不可能です。

たとえば、お金について学ぶと、お金は流れで世の中にお金は途方もない量あることが分かるのですけど、どうやったらそれが分かりますかというと、こっちは「考え方をカチンとやりな」って言うしかないのです。

いっくらいい話を聞いても本を読んでも、自分がカチンとやろうとしない限り変わらないのです。

カチンとする気でいて話を聞いたり本を読むとお湯の温度がだんだん上がるけど、そのつもりがないのに読んでも熱が全部外に逃げていく。

逃げた燃料代もったいないですよ。

考え方を変えたければ本気で変える気でいく。

人生を変えたければ本気で変える気でいく。

「カチン」ってやっちゃいましょう!

by You