非・効率的幸せ論法。

親愛なるあなたへ

幸せになる方法はいくつかありますが、少し変わったやり方をご紹介したいと思います。

たとえば、受験勉強をします。

志望校に受かるまで頑張って勉強します。

そして見事合格しました。

その後本人に感想を聞くと、新しい学校での競争が激しくて大変です、なんて答えが返ってきたりする。

そしたら、ハッピーになっていないですよね。

受かって幸せになるために頑張ってたのに、なっていませんよね。

私も間違って異世界を見に行ったから気持ちはすごく分かりますよ。

全然関係ない話なのですけど、うちの学校では平均点の半分を赤点と言っておりました。

赤点は選ばれた人しか取れない点数である。

赤点はほとんどの人が知っています。

でも実はその先が。

赤点の半分の点数があって、それを「青点」と呼ぶのだとか。

さらにその半分が「黄点」・・・

どの色にも当てはまらなかった自分はどうなるのだろう。

ゼッタイ都市伝説だ、あれは。

・・・と、話がわけわからなくなりましたけど、ともかく受験って効率が大切なのです。

決められた時間の中で勉強する。

すると、何をおいても第一に効率を求めていきます。

結果を出すためにはどうやったら効率的かを考える。

朝何時に起きて勉強を始め、どういう環境でやったらいいか、どんな教科書を読んだらいいかエネルギーを費やします。

効率を求めるのはいいことです。

でも、あまりに効率だけを求めると何故か幸せになることができない。

効率性に楽しみを見出せれば別にいいのです。

でも、本当に楽しいことって効率なんか考えません。

ダラダラ勉強してその方が楽しいのだったら、よっぽど本人のためになります。

何故かというと、受かるのが幸せだと思ってるけど、受かってもその先でまた競争してって、幸せになっていませんよね?

何かの目的のために効率性を求めるけど、その目的が叶ったときに幸せが待っていなかったらどうなりますか?

その先にあるのがさらなる苦労だったらどうなるでしょうか?

何も受験戦争を全部否定しているのではなくて、ちょこっと冷静になると色んなことが分かりますよ、ということです。

ですから、先のことなんか、変な話受かることなんか考えちゃいけないのです。

勉強するんだったら楽しくする。

受験に受かるために効率性を求めるより、好きなことを気の向くままに勉強した方が絶対に本人の力になります。

これはお受験志向が強い親御さんに是非聞いてほしいお話です。

お子さんが喜んで勉強しているのならそれがベスト。

でも、もしそうでないのなら。

僕は成績が悪かったから、どうやったら立派な学校にいけるのかは分からないのです。

でも、効率を無視したところに幸せは待っている。

楽しさが保障するのは「今」である。

効率で未来が保障されているように感じるけど、さっきの話のようにもし未来が幸せじゃなかったらどうなるだろうか?

待っているのがさらなる苦労だったらどうなるだろうか?

それに比べ、「今」やってることが楽しかったら、たとえ受からなくても全部幸せなのです。

だって今まで楽しくて、受からなくてもその先同じように楽しみを見つければいいだけだからね。

一番はじめの記事にも書きましたけど、人生は何かの準備期間ではない。

人生とは消費の時間である。

非効率でもいいので、お子さんに是非「楽しい消費の時間」を作って差し上げてください。

by You