親愛なるあなたへ
今回はお仕事の話をしたいと思います。
販売や営業をしていると、たまに「クレームの達人」にお会いします。
ここでのクレームの達人とは、普通とちょっと意味が違います。
クレーム対応のプロのことではありません。
いったいどういう人、と思うでしょう?
世の中にはこんなすごい方々がいらっしゃいます。
例えば、お客さんからクレームが出ます。
誠意あるお店だと、どんなに小さいことでも意見として吸収する。
「今こういうクレームがありまして」というと、それを次に生かそうと思う。
だからある意味、あらゆることがクレームになります。
ところがクレームの達人は違う。
少々のクレームでは動じない。
「こういうクレームがありまして」と報告すると、「そんなことでいちいち騒ぐな」と言うんですよね。
「さすがだな、かっこいいな」と思いどうするか見てると、実に素晴らしく改善しない。
もしくは他人に責任を押し付けてるか。
もっとすごいなと思ったのは、お客さんのクレームにきちんと耳を傾けてると、「お前がクレームを引き出している」という新しいボキャブラリーを教わるのです。
達人って、多分ものすごいクレームに当たってきたと思うのです。
話を聞くと、すごいなって思います。
すごいなって思うけどとても経験したいものではありません。
何を言いたいかというと、クレームの達人になると成長がないですよね、ということです。
すごい経験をしたんだから少々のクレームに動じないのはいいのです。
でも、それを逃げてばかりで今後に生かさないのはただのアホだよね。
あんまりこういう言葉は好きではありませんけど・・・
アホです。
クレームに堂々としているアホより、小さな意見でも誠意を持って聞ける人を世間は応援しますね。
クレーム慣れには注意しましょう。
by You