「厳しい世の中」、ねぇ。

親愛なるあなたへ

「世知辛い世の中だ」

この言葉が僕はすごく不思議に感じることがあります。

世知辛い世の中とは、いったい誰が思っているのでしょう?

おそらく一人の人間である。

私でありあなたであり、他の誰かであるわけです。

ということは、他の人もそう思ってる。

こっちも思ってる、相手も思ってる。

自分も「世知辛い世の中だ」と思い、相手も「世知辛い世の中だ」と思っている。

世知辛い世の中だと思っている人間が集まって、その結果世知辛い世の中ができあがっている。

分かりますか?

と、これどういうことですかというと、世知辛い世の中自体が存在しているわけではないのです。

誰もが世知辛い世の中は嫌だと思っている。

嫌なのにその世界に住んでいる。

これほど矛盾したことはありません。

嫌だったらやめればいいだけである。

簡単に言うと、世知辛い世の中だと思うのをやめればいいのです。

だって全員が世知辛い世の中だと思わなければそんな世界は存在しないのですよ。

多くの大人は「この厳しい現実をしっかり見なさい」と言う。

夢や勇気を与えることなく「厳しい現実」を連呼する。

その現実はいったい誰が作っているのでしょう?

きっとそれを教えてくれた大人が代表取締役社長である。

自分が変わればいいんですよ。

世知辛い世の中なんて存在しません。

世知辛い世の中を製造している人間の言うことなんか聞いちゃだめですよ。

世の中、楽勝です。

by You