腸相ダイエット(八の段)。

親愛なるあなたへ

いいことを始めると、それに見合った反動が出ます。

これを「好転反応」と言います。

もともと東洋医学の言葉から派生したものだそうですが、現代の西洋医学の正式名称ではないので、例えば健康食品を扱っている会社や美容製品を扱っているところなどは使用してはいけないのだとか。

製薬会社で働きながら知らないのが僕のすごいところなのですけど、薬事法違反に当たるらしい。

ただ、私は別に健康のことを語ってもそういうセールス的な立場の人間でもなければ医療行為をする者でもないのでバンバン言うのである。

好転反応については何回か書いているのですけど、体がよくなるときに毒素を排出しようとする現象が副作用のように見えるものです。

基本、人間の体は自分で自分を治すようにできています。

だから、体にいいことしてその現象が出たのであれば、それに任せるのが筋なのです。

ただ、その好転反応の流れが滞ったりすると、それはまた問題なので、流れをスムーズにするために色んな対策をするのである。

いちお腸がメインの連載ですからそれについて書いてみますと、たとえば食物繊維や水分を豊富にとると、腸から宿便がはがれます。

そのはがれたものが詰まったりすることがあるそうです。

ですから食事を変えたのになかなか出ない、というときはそういう可能性もありますから、下剤を飲んでみたり、病院で浣腸をしてもらったりという対策が必要です。

それから内面に潜んでいたものを外面に押し出す、いわゆるデトックス効果というもので言えば、皮膚にボツボツができたり今まで痛まなかったところに鈍痛がしたりすることもあります。

もちろん副作用との判断が微妙なところですから、もし心配であればお医者さんにかかられるのがよろしいかと思います。

でも、人間の体は人間の体が治すようにできている。

体は神がつくったものだから間違えようがないのである。

自分の体を是非信じてあげてください。

わたくしごとになりますけれど、健康的な生活を送っているにも関わらず最近体中に湿疹ができてビックリしたのですけど、「ああ、今まで体内で体が我慢してくれてたものが外に出てきてるんだな」などと気楽に構えているからハッピーなのである。

人は病気を我慢できる、と書きましたけれど、そういう不思議なことも起こるのです。

私は製薬会社出身の医療分野に携わっていたものですから、その科学の発展には目を見張るものがあります。

本当に今の医療ってすごいのですよ。

ただ、そんなに発展した医学の中でもひたすら病人が増えているのは体がもつ本来の機能を信じられなくなった人間の傲慢さではないかと、こういういい話をすると、「それだったら少しは怪しい方法を試してみようじゃないか」というダイエットの話題に少しは貢献できるのではないかと目論んでいるのである。

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