師弟制度。

親愛なるあなたへ

人から学ぶときは「この人からはこういうことを学ぼう」と、ある程度限定したときが良い場合もあるようです。

私もいろんな方を師として仰ぎ、全てを集中してその方から学ぼうという気概の時期もあったのですが、実はそれも大切なのですけれども、基本は自由な人間ですからフラフラしているのが一番なのかなと思います。

師弟制度、というのが個人的に嫌いなのである。

師としては仰ぐけど、最後は自分の目を信じてしまう性格上、相手にも「オレを信じてついてこい」というのが理屈上強制できないのです。

ですから万が一何かのキッカケがあったとしても、いわゆる「お弟子さん」という概念ができあがらない。

師弟制度は上下の関係ですから、それよりも学び合いの横の関係の方が結構気楽なのだと思います。

師弟制度は一歩間違えばファシズムになる。

自由の対極にあるのがファシズムである。

お釈迦様であれソクラテスであれ、師として崇めらる方々の本質は、自らが著書を残していないことからも分かるように、一対一の「対話」を重んじ、自由を基本とする横の関係を大切にしてきた人々だと思うのです。

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