アドバイスの仕方。

親愛なるあなたへ

アドバイスをするのは素晴らしいことです。

でも、アドバイスをした相手も自分も両方幸せになる人もいれば、どちらかだけが幸せになる人、そしてどちらも不幸になってしまう人と、三パターンがあります。

一番いいのは、アドバイスした方もされた方もハッピーになることですよね?

どうしてアドバイスをして不幸になってしまうのでしょう。

それは、アドバイスをしたときに相手に「期待」をするからです。

相手が変わることに期待する。

でも、他人は変わりません。

アドバイスをすることによって変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

それはどちらでもいいことです。

特に私のようなおせっかいな人間はアドバイスでも色んな失敗を経験します。

だからそれはどちらでもいい。

相手は変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

私はそのことに興味を持たなくなりました。

相手に期待を持つと、自分も苦しいし相手も自立できません。

相手のペースに引っ張られ、アドバイスをした自分も不幸になる。

相手はまだ構ってもらえるから楽に感じるけれど、自立できないから今度はそのアドバイスに「依存」するようになる。

「自立」のためのアドバイスが「依存」を引き起してしまいます。

そして、自分が「期待」のためにアドバイスをすると、最初は相手の自立を願っていたのに、現実に相手が自立しようとすると急に「引き留めたくなる」。

とくにこれは多くの親が子供に抱く心理でもあります。

だから、極論を言えば「突き放す」。

野生の動物は子供がある程度大きくなると急に突き放します。

あれは非常に真理をついているのである。

優しい人、人を助けたいと思う人、そして子供を愛していらっしゃる親御さんには特にこのことを覚えておいていただければと思うのです。

適度なアドバイスをしたら後は放っておきなさい。

最近話題のアドラー心理学で言えば、それが「課題の分離」ということです。

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