親愛なるあなたへ
人間が持つエネルギーには「方向」があります。
かっこよく言うと「ベクトル」というのですが(まあどうでもいいのですが)、このベクトルは人によって「向け方」が違います。
コロコロ変わることもあるし、一方的に向けることもある。
どれがいい、悪いということではなくて、自分がどのタイプかを見極めると普段の生活にも応用できるのです。
例えば仕事で言えば、営業という仕事は「ベクトルがコロコロ変わるタイプ」です。
最終的に商品に納得してもらうのですから、目的はベクトルが相手の心に「刺さる」ことなのですが、途中の過程ではこっちが押し、でも相手の話を聞くときは引き、でコロコロ変わります。
個人的な話になってしまうのですが、営業がそこまで向かないのかな、と思った私のベクトルタイプというのは「一方的に放つか、一方的に引く」どちらかに特化するものです。
ですから話すときは話すし、聞くときは聞くしで、営業のようにコロコロ変えられません。
一見すると、しゃべったりコミュニケーションが苦手かな、と思ってしまいます。
ところが、これは相談を受けたり、あとは教師とかプレゼンテーションをするには大変便利な能力です。
教えるというのは相手が「教えて」と全エネルギーをこちらに向けるのですから、それをすべて「受け入れた」上で今度はこちらから全エネルギーを「注ぐ」。
逆に、変化タイプの営業が得意な人は、意外に「しゃべり続ける」「聞き続ける」というのが苦手な人もいるようです。
ですから「話す世界」について言えば、「トーク」と一言にいっても様々なタイプがある。
短距離ランナーの人もいるし、長距離ランナーの人もいる。
「中距離」なんてのもあるし、「ハードル」なんてのもあるかもしれない。
何が言いたいのかというと、自分が好きなこと、得意なことには「タイプ」がある。
色々試してみて周りから「向かないよ」なんて言われても、そのエネルギー配分というのを見つめれば必ず当てはまるところがあるのだ、ということです。
by You