親愛なるあなたへ
この世には色んなパターンがあって、本当に多くの道があるのですから一つダメだったからといって落ち込む必要はないのですよ。
度々で申し訳ないのですが分かりやすく筆者の例でお話してみましょう。
例えば「化学が好き」。
普通に考えたら、化学が好きなんだから研究分野に進むか、そうでなくても開発とかあるいはそれに関する営業とか、何かそういう道に進むはずだ。
一番分かりやすいのは研究ですね。
だって「化学が好きなんでしょ?」
ところが私は大学・大学院と3年間化学合成の実験をやって(やってたのか?)これほど自分に向かない分野はないと思ったのですね。
じゃあ、開発部門か、と製薬会社の臨床開発という仕事をしてみましたけれどこれも違う。
「勉強してみたら」というのですが、大学ほど難しい理論は勉強したくない。
「本当に化学が好きなの?」ということで悩んでしまいます。
ところが、そこまで難しいことは分からないけど、高校くらいの知識だったら勉強すると面白い。
大学でやった知識も役立ち「ああ、そういうことなのか」と納得いく。
そして何故か教えることが好きだったらしい。
すると生徒さんにも喜ばれることがあります。
大学時代の「実体験」もあるから面白おかしく話すこともできる。
でももっと言うと、誰に評価されなくても高校化学の教科書や図表を見ているのが好き。
当時勉強はしなかったけど、受験の中で唯一記憶に残っていることかもしれません。
「高校時代の化学図録」を最初の会社を辞めた直後まで持っていたくらいですから。
「化学が好き」でもこれだけ色んなことが。
いや、実際はもっともっと道は広がっていると思います。
千手観音菩薩様、という神さまがいます。
一つの問題に千の手がある。
一つ一つに必ず無数の可能性があるのだから色々やってみればいいのです。
まずは「楽しい」という心の声を是非大切にしてくださいね。
by You