非完全主義の原理。

親愛なるあなたへ

完璧主義・完全主義について何度か書いてきたのですけれど、世間が考える完璧主義と個人的に考える完璧主義がちょっと違うみたいです。

あくまで筆者個人が考える完璧主義の定義。

「完璧主義」とは、「完璧にできない自分と相手を許せない人」のこと。

完璧に物事を成し遂げようとする人のことではありません。

完璧主義をやめるために中途半端のススメも書きましたけれども、それは心を完璧主義から解放するための方法論。

今回は堅苦しく「定義」ですから、例えば仕事で言えば、どんなものでも常に完璧を期すものなのです。

極端な例で、銀行員が「今日は100円くらい狂ってもいいや」とは思わないでしょう。

お医者さんが「この人は失敗してもいいや」とは思わないでしょう。

常に1円単位まで合わせる。

必ず命を救う。

世間が「完璧主義はやめよう」というと、中途半場で終わらせるのが美徳だと思っている。

ところがそうではないと思うのですね。

一生懸命、完璧を期す。

でも完璧にできなくても責めない。

人間はどんなに頑張っても完璧にはできない生き物なのです。

これも何度か登場していますが「ユダヤの法則」というのがあって、最大で78%までしかできないようになっている。

残り22%は「改良の部分」。

「いや、Youさん、そんなことはない。だって世の中には100万分の1ミリの誤差しか出ないような精密機械があるんだ」

それはつまり100万分の1ミリの誤差が出てしまっている、ということですね。

決して完璧ではない。

こういう原理になっているのです。

まず1ミリの誤差が出たところに「完璧な」改良を施すとMAX78%改良される。

すると十分の何ミリの誤差になる。

ところが22%「改良点」が残っているのでさらに「完璧に」改良する。

すると22%の改良点のうちMAX78%が改良される。

そしたら、残りの22%をまた改良する。

22%は割合表示をすると「0.22」ですから、改良点は「0.22×0.22×0.22・・・」となり、だんだん精度があがっていく。

でも、どんなに頑張っても決してゼロにはならないのですね。

それを「何でゼロにならないんだ、何でゼロにならないんだ」と思ってしまうのが完璧主義者。

私が推奨する非完全主義者とは、「完璧に挑戦して改良点が出てきたらそれを楽しめる人」だと思っているのです。

by You