神さまに頼る職種。

親愛なるあなたへ

私は大学で生体高分子に関する有機化学合成の研究をしていました。

科学の世界は神というものを想定しません。

自然現象のプログラミング言語を「人間が」解読できると信じる学問です。

一方、企画・創造の分野は外部にあるプログラミング言語に相当するものを読み解くわけではありません。

外部から刺激を受けますが、それが翻訳されるのではなくて自らの中にある何かが立ち上がりそれが形となる。

クリエイティブな活動を一度でもしたことのある方なら分かっていただけると思うのですが、アイディアは出るときは出るし、出ないときは全くと言っていいほど出ないのですね。

出るときは本当にものの数秒でボンボン出てくる。

そのときは変な話ですが「頭で考えて」いません。

「頭で考える」となかなか出ない。

ということは、現象というプログラミング言語もない、考える自分というものもないのだとすると最後、神さまを想定すると非常に仕事がはかどるという面白い世界なのでありますね。

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