親愛なるあなたへ
昨年特に注目された宗教の問題。
痛ましい事件から明るみになった宗教への妄信とそれによる現実生活の破綻。
何を信仰するかはもちろん自由なのですが「なぜそこに頼ってしまうのか」ということが問題なのだと思います。
おそらくそれは以前も書いた気がするのですが我々日本人は学校教育で精神や宗教、思想についての概念に触れないから。
だから何かに耐えられなくなったとき、「よく知らない」そこに救いを求める。
道徳の授業はあるけどそれは日常生活一般や、数多ある複雑な人生を単純化したうえで差しさわりない範囲内で語っている。
我々は先に精神と宗教・思想を知る必要があると思うのです。
先に知れば対処ができる。
例えがよくないかもしれませんが、麻薬についての啓蒙は進んでいるから「怖いもの」と知識として知るので辛くなってもなかなか手を出さない。
だから思想一般についても同じ。
もちろん「信仰の自由」という山が前にある以上難解な問題であるのは承知の上です。
先に精神と宗教を知れば何かに耐えられなくなったとき、最後の砦である一筋の理性で選ぶことはできるのだと思います。
by You