親愛なるあなたへ
自分のホームページを作ろうと、本を買って四苦八苦しています。
今日、東京の親友が、何の前触れもなくメッセンジャーで話しかけてきました。
どうしたんだろう、と思って連絡をとると、僕がホームページを作ることをブログで知って気にかけてくれていたのでした。
その親友は、コンピュータを専門に仕事をしており、学生時代には日本プログラミングコンテストで優勝して世界大会に出たほどの実力の持ち主です。
親友が、何の見返りもなく、僕にその優秀な頭脳を提供してくれたのです。
今まで何度もお世話になっているのですが、今回、僕の夢の第一歩が景気良く踏み出せるように、アドバイスをくれたのでした。
社会に出たり企業に勤めていると、どうしても「こいつは自分にとってメリットになるかどうか」で人を判断してしまいがちになります。
昔から親しく付き合っていた人でも、そう感じてしまう瞬間があります。
しかし、人付き合いの基本は、損得を抜きにして考えることです。
世の中はうまくできていて、人間関係がきちんと築けていれば、損得勘定抜きに普通に話をしているだけで、お互いにメリットになる情報の交換ができているものなのです。
僕は、前の会社にいた頃、独学で学んだコンピュータやシステムについて、自分のセクション内で説明してまわりました。
最近は、プライベートでも教える機会がありました。
全て、損得抜きです。
聞く人は、教えてくれる相手のエッセンスだけを効率よく吸収できるので、教える側は、どうしても情報を自分の手の中で握り潰したくなります。
自分が苦労して学んだことは、門外不出にしたくなるのです。
しかし、情報を握ると、一見得をしたようで、実は損をしているのです。
情報というのは、公開元に集まる性質があります。
「特許」の上に居座る競争社会で生きていると、「情報の公開」という概念はどうしても敬遠されがちです。
しかし、世界では、自らの化粧方法を無償でインターネット上に掲載した結果、多くの支持を得られ、スポンサーがついてビジネスで大成功をおさめている人もいるのです。
自分が人のために発信した情報は、その価値が、必ず自分自身へ還ってくるのです。
僕にも、今日、自分が過去に発信した情報の還元がありました。
そして、還ってくるものは、情報だけではありません。
「伝え合い」は、人の絆も集めます。
しっかりとした人間関係の構築は、一朝一夕にできるものではありません。
右往左往、回り道をして、いくつものドラマの中で作り上げていくものです。
ですから、お互いに情報を公開し合って、たくさん伝え合うのです。
それは、一緒に遊び、競い、ケンカをし、そして感動するということです。
僕も、ありがたいことに、ごく数人ですが、親友と呼べる友達とお付き合いさせていただいています。
親友との人間関係は、例外なく、右往左往、回り道をして今まで続いているものです。
色々なことがあっても、僕とお付き合いしてくださる親友に、今までも、そしてこれからも、ずっとずっと、心から感謝しています。
by You