サービスの質を維持するには、褒められようと思わないこと。

親愛なるあなたへ

サービスというのは気をつけていないとすぐに下がりはじめます。

組織で取り組むプロジェクトでは、サービスという仕事ほど難しいものはないのです。

会社には「成果」というものがあります。

成績を上げると「よく頑張った」と褒められます。

人は、褒められるともっと褒めてもらうためにはどうすればいいだろうかと考えます。

すると、褒めてもらうためには何でもするようになります。

今までお客様を喜ばせることがやりがいだったのに、今度は周りから褒められることがやりがいになってしまうのです。

すると、目線はお客様から離れていってしまいます。

向いているようで、離れています。

褒められたいから、向いてるフリをしているだけです。

すると、お客様はそれを感じてお店に来なくなります。

売上が下がって雰囲気が悪くなり、社内で上手く立ち回るためにはどうしたらいいかを考えるという悪循環に陥ってしまうのです。

サービスマンのやりがいは、お客様に幸せになっていただくことです。

周りに「何やってるんだ」と言われても、お客様がハッピーになれればそれでいいのです。

僕が今いるレストランの売り上げが回復しているのは、僕がどんなに顰蹙を買っていても、周りのリーダーをはじめスタッフ全員がそのことに気づける柔軟性を持ち合わせている素晴らしいサービスマンだからなのです。

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