親愛なるあなたへ
人は生まれ育った環境で色々なものに縛られてきます。
縛られるというと言葉が悪いけど、その世界が全てだと思うようになる。
ひたすらその環境で育ってきて、いきなり考えを変えろと言われても無理な話です。
これからお話するのも考え方だから、考えを変えられないところにこの話をしてもどうか、というのはあるのですけど、コツをお伝えしますね。
普段人間は自分の価値観で動いています。
他人の目線で考えろと言われても、結局自分が中心にいる。
それはいいのです。
自分を好きになるのが生きている目的ですから。
ただ、ずっと自分からだけ見ていると、行き詰まったとき、あるいは新しい世界に行くとき苦しくなってしまいます。
そういうときは周りを見てみる。
周りには色んな人がいます。
そのとき、その人はどうしてそういう価値観を持つのだろうと考える。
すると、当たり前のことですけど、そうやって育ってきたからですよね。
そういうことが分かってくる。
逆に言えば、その人からすれば、あなたがどうしてそんな価値観を持っているのか分からない。
そういう目線で見ればよいですよ。
すると、自分の世界が絶対ではないのだと分かる。
それが正しい、と教えられてきた。
苦しいのに、生きがいを感じないのにそれが正しいと教えられてきた。
その矛盾した感情から解放されます。
他の人を見て、自分をそこに重ねる。
相手は自分の世界が全てだと思っている。
そこに自分を重ねる。
重ねるっていうと難しく聞こえるけど、相手が自分だと思い込む。
妄想するんです。
そうやって妄想しながら「どうしてあなたはそんな風に思っちゃうの?」と自問する。
今目の前の相手になりきって、自分自身に「あなたの考えはよく分からないわ」って声をかければいいんです。
すると、自分が教えられてきたこと、特に、苦しいのに正しいと教えられてきたことがごく一部の世界なんだと分かる。
すごく楽になると思いますから、是非試してみてくださいね。
by You