価値とケンカ。

親愛なるあなたへ

私は三十路手前で遅めの反抗期を迎えてしまいました。

最初の会社で暴れ出し、今度は裸一貫で暴れ出し、何でいい人が急に反抗するようになったのか、ということですね。

いい人のときと暴れたときを比べて、ああ、社会と人の心理はこういう関係になっているのか、と一つ分かったことがあります。

家庭・学校・会社で、直接的、または愛情や教育という名のもと、「あなたに価値がないと思わせようとする」出来事が起きるとします。

自分に価値がないと思う人は、その出来事に対して「やっぱり自分には価値がない」と受け入れてしまいます。

ところが、自分に価値があると思う人は、その出来事に対して「やっぱり自分には価値がある」とケンカになります。

いい人で幸せになれない人はおそらくちゃんとした反抗期がなかったのです。

私もそうでした。

こういう言い方はおかしいかもしれませんが、幸せになるためには「正しいケンカ」が必要だということですね。

by You