苦労せずに手に入ったもの。

親愛なるあなたへ

世の中の人は苦労せずに手に入ればいいのに、という理由から宝くじを買ったりギャンブルをする傾向があります。

ポイントは「苦労せずに手に入ったものを賞賛しましょう」ということ。

「え?苦労して手に入れてはダメなのではなくて?」

いいえ、「賞賛に値する」というもの。

苦労せずに手に入れたものは身につきづらい、努力以外で得たものは全てなくなる、という趣旨のことも書きましたが、あれは最終的には「賞賛に値しないと思う心」から生まれます。

不思議ですが、賞賛に値しないものは自分の元から離れやすい、という性質があるんですね。

もちろん「そのものが賞賛に値する」と本当に分かるためには実地の訓練が必要ですから、それが「努力」や「苦労」となるわけですが。

宝くじが当たって本人は「お金を使いたい」と思っているけれども、実は「手に入れたお金を自分が維持するのは賞賛に値しない」という心も同時に生まれているわけです。

お金の使い方を知らない、という重要な現実的要素の一方でそういう心理的作用も関係している、と。

それからみんな他人の能力を羨ましがりますが、これがいきなり自分も少しの努力で大きな結果を得られると「自分にはそんな才能を受け取る資格はない」と自分自身を賞賛の対象にしない、という心の動きがこれも現実としてあるのです。

みなさんそんなことはありえない、と思うかもしれませんが、そうですね、一番簡潔で分かりやすいのが、芸能界で人気を博する美男美女の俳優さんに急に告白される感じかもしれません。

お金も能力も人間関係も。

宝くじやギャンブルの賛否やそれが資産形成につながるかは分かりませんけれども、苦労せずに手に入ったものを賞賛するとより運が向いてくるように思います。

by You