親愛なるあなたへ
札幌市内を歩くと真冬にはここに大量の雪が積もるのが想像できないくらい、みなさん薄着で闊歩しています。
とくに夏日が続いているここ数日はまるで北海道に来たのを忘れてしまうほど。
そしてみんな穏やか。
もちろん人によるとは思うのですけれども、寒い寒い冬を毎年乗り越えている悲壮感というのが微塵も感じられない。
どうして厳しい冬と寒さを毎年経験するのにこんなに穏やかでいられるのだろう、と考えたときに、そこには北海道ならではの雄大な自然との共存があるように思いました。
札幌はものすごい大きな街で、来たことがない方はおそらく想像以上に大きな街だと感じると思うのですが(札幌は東京のように全体がまとまっているので非常に大きく感じます。変な話各都市が分散している大阪より大きく感じるところも)、しかし車で一時間も離れれば、そこには北海道ならではの雄大な自然が鎮座する。
その自然と共に歩んできた歴史というか時間の流れというか、それが北海道民の血潮と一体化している、これがその源かと、そんな印象を受けたのですね。
by You