現実とは何か。

親愛なるあなたへ

現代の化学(ばけがく)の根本を成す量子力学は、「現実とは何か」という疑問を投げかけてくれます。

私は「考え方が人生を作る」「人間の思考が現実を作る」ということを軸に記事を展開してきました。

それを学問的に言えば、現代化学の考え方にとても近いように思います。

量子力学は「観測」という概念に重きを置きます。

観測することによって現象は初めて意味を持つ、という内容です。

たとえば、今みなさんがこの記事を見ているパソコンやスマートフォンは目をつむっても存在していますね。

それは、「次の瞬間も観測できる」という前提に立っています。

観測とはたとえば目に見えるということです。

目に見えるとは、物体に当たった光が反射して目に飛び込んでくる、ということです。

ところが、原子の世界では観測対象が軽すぎるため、光を当てた瞬間に光の粒に弾き飛ばされてもうその場所からはいなくなってしまう。

その反射した光が目に飛び込むときには観測対象はその場所にはいない。

目に見えたのは「過去」である、という結論になってしまうのです。

これは現実ではありませんね。

過去だからです。

この議論を突き詰めていくと、すべての存在は人間の「意識」「認識」そのものだということになります。

これは話のすり替えではありません。

話のすり替え、エセ科学と言われることがほとんどなのですが、科学を愛する人間は誰でも私達の日常生活も全く同じものであることに賛同できると、そう思うのです。

by You