親愛なるあなたへ
この世界でまず間違いないことがあります。
「相手は絶対に変わらない」ということです。
「こちらが変えようと思って」働きかけた結果変わることはない、ということです。
「愛情をもって」働きかけた結果変わることはあるかもしれない。
でも愛情には「相手を変えたい」という気持ちはありません。
変な話ですが、愛情には「どっちでもいい」という心が含まれています。
それは決して冷たいのではなく、遥かなる包容力を持ちながらその中にうすぼんやりと浮かんでいるものです。
愛情のある人は自分の価値を信じている人。
自信がある人です。
だから相手が変わったって変わらなくたっていい。
「相手が変わった」という結果を得られなくたって自分が信じている自分自身の価値でまた愛情を注げるわけですから。
先生でも教育者でも「子供たちを変えたい」「今の若い人たちを変えたい」という人がいるのですが、「自信がないのかなぁ」と思います。
スーパーマン願望的な、これを「優越コンプレックス」と呼ぶそうなのですが、変えた自分がヒーローになる、という願望が無意識下にあるそうです。
だから感謝されたり、何かしら自分が関わった形を返してもらえないと気が済まない。
ただ相手が独り立ちしていく姿を見るだけでは気が済まない。
「人を変えたい」と思う人は自分の生き方に自信がない人。
厳しい言葉ですが、心を満たしたいのであれば、相手よりもまずは自分の生き方を変えてみることです。
by You