命の在りか。

親愛なるあなたへ

自分の命は、魂は、いったいどこにあるのでしょう。

心臓にある、脳にある、いろんな説があると思います。

その中で私が思うのが、全身を流れる血液が、魂そのもののような気がするのです。

幽体離脱という現象があります。

私はできないのですけど、きっとできる人はできるのだと思います。

ああ、これができる直前なのかな、という体験がときどきあるのですが、全身の血液が抜けるような感じがします。

たとえばほとんど人のいない露天風呂ですごくリラックスして、体の力を抜いていって、これ以上力を抜いたら全身から何かが飛び出る、そういう瞬間があります。

痙攣が来るくらい気持ちいいのですが、それ以上先に進むのが何か怖いからこの肉体にとどまっているのでしょう。

「死ぬ瞬間がセックスの200倍気持ちいい」というウソかホントか分からないような不遜な話も、あながち間違ってはいないのではないでしょうか。

人の命というのは、人の形通りに体におさまっているのだと思います。

なんだかそう考えると、ちょっと幸せなのです。

by You