次世代iPhoneに思うビジネスの本質。

親愛なるあなたへ

ビジネス、お金儲けの本質は「くやしいけれども買ってしまう商品」「くやしいけれども通ってしまうお店」を作ること。

何年か前にもご紹介しまして、今回は毎年新型iPhoneを発表している偉大なApple社にその形を見ました。

小生もiPhone愛用者ですが現在はiPhone7を使っております。

このiPhone7が素晴らしく、はじめて防水機能を持ったiPhoneですがその耐久性たるや4年半、「毎日お風呂の中で使っても」「落としても」「炎天下の中でも」「極寒の中でも」「一日中音楽を鳴らしっぱなしでも」壊れない。

未だに現役バリバリです。

しかし残念ながら、今回のiPhone14の登場により次期配信のOS「iOS16」でサポート対象外に。

アップデートできなくなるとウィルスに対する脆弱性から必然的に「買い替えが必要になる」と。(クレジットカード情報や経理関連などの諸々重要なデータが入ってます)

発表があった今年6月、昨年のiOS15への更新時に本来は対象外となる予定だったiPhone6sが残り、その流れで今回は7も残るのではと世間が予想していたのと反し「対象外」と。

Appleにはこのことで批判が殺到したそうですね。

中には「アグレッシブなマーケティングの最高峰」と「買い替えを強要するような姿勢に皮肉を込めたメッセージ」も見られたと言います。

もちろん、当の私にとっても手痛い出費になることは間違いありません。

けれども、それと同時に毎回気づかされるのですね。

素晴らしい商品を作り続け、そこにビジネスモデルを構築しようとするとき「くやしいけれども」と言いながら買ってしまう、その魅力を持つ経済の流れに。

怠慢によるお金の巻き上げならお客さんは必ず離れていくでしょう。

他にもスマートフォンはいっぱいあるから。

iPhoneを使ってしまうと他のアンドロイドが使えない、という一定の事実は確かにあるでしょうけれども、そのシステムの使いやすさ、直感的な操作のしやすさを魂込めて開発しそれを磨き続ける姿勢は、ビジネスとして全くの正当性・素晴らしさ、いや「あるべき姿」とさえ言えるのではと。

先の皮肉を込めたメッセージを配信する人も、何やかんや言いながらきっと新しいiPhoneを買うのでしょう。

くやしいけれども買ってしまう商品。

くやしいけれども通ってしまうお店。

そういう美しいビジネスの本質を色んな仕事をしてきて見たような気がします。

by You